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case 243複数件の万引きで,逮捕・勾留された。被害店舗との示談も加味され,不起訴処分に

Aさんの例(男性・30歳代)

主な罪名 窃盗
弁護活動の結果 不起訴

Aさんは,ホームセンターで商品を万引きし店舗から出ようとしたとき店員に呼び止められましたが,そのまま逃げてしまいました。自分の車をその店舗の駐車場に置いてきたことなどから,自首したほうがよいのではないかと考え当事務所に相談されました。

相談時にAさんは,「自首するべきか,警察が自宅に来るまで待つべきか」を迷っておられました。弁護士は,Aさんが特定されるのは時間の問題であるのが予想できること,Aさんの自首に弁護士が付き添うこともできることなどを案内しました。

Aさんから正式にご依頼を受けた弁護士は,Aさんの出頭に付き添いました。Aさんは,警察で取調べを受けた後,万引きを疑われた際に逃げたことや同様の余罪があったことなどを理由に逮捕されました。弁護士は,勾留されたAさんに接見し,頻繁にコンタクトを取り続けるいっぽうで,被害店舗へ示談交渉に応じてもらえないかと働きかけました。示談交渉は難航しましたが,Aさんが書いた謝罪文と被害額の弁償などを条件に示談を成立させることができました。そして,事件が検察へ送検された後,弁護士は,すぐに被害店舗の方と示談が成立した事実を伝え,Aさんは不起訴処分となりました。

今回のように万引きが悪質だと判断された場合,出頭時に逮捕・勾留されてしまうことがあります。この場合,身柄の開放や不起訴処分の獲得には,被害店舗と示談できるかどうかが大きな影響を与えます。被害店舗によっては示談には応じないという方針のところも存在しますが,交渉の結果,柔軟に対応してもらえることもあります。示談交渉は,本人自身で行うことは困難で,何か事件を起こしてしまったときには,すこしでも早く弁護士に依頼することが重要になりますので,すぐに当事務所までご相談ください。

※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。

弁護士  正木 裕美  [愛知県弁護士会]

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